パテラ(膝蓋骨脱臼)からの復帰!

いや完全治癒というわけではないのですが、6月にパテラ(膝蓋骨脱臼)と診断されてから半年くらい経ったのでその経過報告です。

パテラ(膝蓋骨脱臼)とは

まずパテラとは後脚のヒザの皿を支えている靭帯の損傷によりヒザの皿自体が横の方に動いてしまい、後脚の上部と下部の骨をささえる役目がはたせなくなっている状態の事です。上の骨と下の骨がヒザの皿にささえられなくなると、そのつなぎ目がずれてしまい脱臼状態になってしまいます。初期の状態では、それが自然に治ることが多いので飼い主が脱臼状態を見つけられなくても勝手に治っていて飼い主に知られない事も多く、重症化してはじめて飼い主が気がつくことがあるそうです。(うちがそうだった。パテラのステージ4、一番重い状態だと言われた)

診断されたその場ではヒザがブレて動かないよう皿を紐で骨に固定するみたいな手術内容で言われました。でも高齢犬なので手術をするのは負担があるし手術したとしても歩けるようになるまで数ヶ月かかると言われ、もう一つの策、ヒザの皿の付いている靭帯が弱ると、それを補おうと側面の筋肉が発達してきて歩けるようになるかもとも言われたので、自然治癒(他の筋肉で補うことを治癒というのかわからんのですが)をするという方針になりました。
自然治癒とは言ってもほったらかしではなく、ヒザ関節の軟骨に良いグルコサミンやコンドロイチンなどの入ったサプリを積極的に取り、無理してジャンプなどしてさらに悪化しないようソファーの前に座布団の階段を作り、歩いて移動できる環境を作ったり、散歩もなるべく段差のないコースを選んだりしました。(散歩自体はしていないと筋肉が弱ってしまうので、リハビリ的にすっごくのんびり歩いていました)

最初の頃はほんとにやっとやっと歩く感じで、ちょっと患部に力がかかるとコテンと転がってしまうくらいでした。ああこれから介護が始まるんだなと覚悟して涙したのを覚えています。

徐々に後脚に力が入らないように歩く工夫ができるようになったようで、室内では2〜3ヶ月もすると普通に歩いているように見えてきました。でも散歩で外に出ると、あいかわらずちょっとの段差でも怖がったり、無理すると転がったりする状態。

時期的にまだ暑い日があったりして、我が家のポルンは室外が暑いと散歩に行きたがらず、出てもトボトボと歩く状態なので、パテラとの因果関係がはっきりしないのですが、11月くらいになると気温もちょっと肌寒くなって歩きやすくなり、歩調も早くなってきたりして良い方向になってきました。

元々犬は歩くときの力配分が前足にかかっているので、後脚はささえているくらいなので後脚パテラはチワワのような体重が軽い超小型犬にはそう深刻な病気ではないと聞いています。
ポルンも散歩中マーキングをするとき、女の子なのに片足を上げてするのですが、勢いあまって逆立ちする事もあったりしました。(その後、動物園でヤブイヌが逆立ちしておしっこをするとの解説文を見て、犬科なのでそうなのかもねと納得したものでした)

映像にて

https://youtu.be/zpRHuNsU3qY

ぱっと見にはもう後脚が脱臼しているなんて見えない歩きっぷりです。
でも四足で立っている時に、上から腰のあたりに力を加えると踏ん張らずにそのまま崩れて座ってしまう。
脚に力が入ると痛いのか嫌なのか、無理して悪化するよりは全然良いのですが。

最初の頃の、脚を引きずって歩く動作はほぼ無くなって、無理しなければ走る事もできるようになり、今はサプリをやめている状態です。痛いのかどうなのかは喋ってくれないので様子をみるしかないのですが、悪い状態ではなさそうな感じ。
歳だからあちこち出てくるのはしょうがないのですが、痛かったり苦しかったりしないような老後を送らせてあげたいものです。

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