チワワのポルン。

肥満細胞腫になった。きょうのわんこでも同じ病気の子が出演。

愛犬家みんな大好き『きょうのわんこ』で、病気と戦う10歳のおばあちゃん犬としてビーグルのサラちゃんが紹介されていました。

その病気が、肥満細胞腫。え?ポルンと同じ病気じゃん!
珍しくない病気だと病院では聞いていたけど、きょうのわんこでその病名を目にするとは思いもしなかったのでビックリでした。
ビーグルのサラちゃんは、後ろ脚の下の方に腫瘍の膨らみができていました。かなりな大きさにまでなっていて、歩きづらそう。もうじき手術だとナレーションされてましたが、早く腫瘍を取りきって元気に散歩できるようになるといいねとホントに思いました。

この『きょうのわんこ』を見る2ヶ月くらい前のことです。

デキモノに気がつく。

ポルンの異常に気がついたのは、お腹をなでるために体をひっくり返したときでした。
親指の先位の大きさで柔らかい水ぶくれのような物が後ろ足の根元にできていて、なんじゃこりゃ!?と驚いたのですが、ブヨブヨしていたのでよくある脂肪の塊だと思っていました。

左足の根元の方に水ぶくれのようにブヨブヨしたデキモノが!

イボはしょっちゅう出来ていた。

ポルンはイボができやすい体質で、背中をなでていると米粒ほどのイボはよく指にあたります。
一度病院で見てもらった時は、撫でていて気になるようならレーザーですぐ取れるが、放っておいても大丈夫と言われました。
その小さいイボは、しばらくすると先端がカサブタのようになりポロリと取れてしまうもので、小さい頃から何度も出来ては取れるのを繰り返していました。

が、今回のデキモノは今までのイボよりも大きく、次の日にはちょっと大きくなった気もして、妻があまりに心配するのでじゃあ一応見てもらうかと軽い気持ちで病院へ行きました。

病院で見てもらった結果、腫瘍だと言われ…

病院でデキモノの内容物を針で取り、顕微鏡で見てもらった所、肥満細胞腫の疑いがあるので、外部の検査機関で精密検査してもらいますと言われ…
腫瘍?腫瘍って…ガンなんですか?と思わず聞き返してしまいました。

脂肪細胞種とは

脂肪細胞種とは、皮膚にできる事が多い悪性の腫瘍で、細胞を採取して顕微鏡で見たときに特徴が見れるため、そこから精密検査に出して判断します。基本的に悪性なので、幹部を手術で取り切るか、放射線治療、抗がん剤などで治療します。

ポルンの場合、脚の根元の膨らんだ腫瘍を切りとる手術をする事になりました。その際、転移が無いよう周りを多めに切り取るので皮膚が足りなくなる場合があり、その時はお腹の乳首のあたりの皮膚を移植するので、脚に乳首が来ることになってしまいますと言われましたが…そんな事より命の方が大事なのでと手術をお願いしました。

手術は二週間後に。

患者の多い病院だったので、実際の手術は二週間後に。
手術までは幹部をよく観察していました。それほど目立った変化はなかったはずなのですが、日によってパンパンに膨らんだり、萎んでシワになったり、小さく血が滲んだりしていたような気がします。
手術までにステロイド、抗ヒスタミン剤などの薬を飲ませて様子を見ることに。この薬を飲むようになってから、やたら水を飲んだり食欲が増したりしました。それが副作用だったそうです。

手術前にエコーと血液検査をして、内臓に転移がないかを検査。
結果はおおむね基準値以内で、転移の可能性は低いとの事なので、予定通り腫瘍摘出手術へ。

肥満細胞腫 摘出手術

手術前日の夜から絶食に入り(水はok)当日朝、ポルンを病院に預けました。

その日の午後には手術は無事に終ったと病院から連絡が。
ただ、腫瘍の根が広く張り巡らせていて、完全には取り切れなかった、切り取った幹部を病理検査に出したのでその結果を見てその後の治療方針を決めましょうと言われました。
退院は様子を見るため2日後に。

ポルンのいない2日間はほんとに寂しかった。ペットホテルにも預けたことがなかったので、ポルンの身が心配で心配で。

退院の日。手術の会計は大変…

退院の日、病院へ行くと、エリザベスカラーを着けて震えているポルンと対面。
患部の脚の毛を剃られてピンクの肌にフランケンのような縫ったあとがあり、とても痛々しかったですが、僕たちの姿を見ると少し安心したようです。病理検査の結果は一週間くらいかかるので、一週間後に来てくださいと言われ、その日の会計をすると15万くらいになりました。アニコム保険50%に入っていたので半額にはなってますが、ちと痛かったです…

家に連れて帰ると、いつものソファーの場所ですぐに眠ってしまいました。入院中あまり眠れなかったのでしょう。
ご飯も全然食べなかったそうで、聞いたこともないような空腹のお腹の音をさせていました。

傷口を舐めないよう病院でつけてもらったカラーは透明のプラスチック製で、狭い我が家ではあっちこっち引っかかったり水やご飯をそのままで食べるのは無理だったので、布製のカラーに変えました。


中にウレタンが入っていてクッションのようにもなるので、プラスチックのよりは快適になったと思います。見た目にもかわいかったし。

 

 

 

 

 

退院した次の日にはもう元気になり、食欲もすぐに回復しました。
もともとムラ食いな子でドライのままでは食べなくてササミやヨーグルトをまぜてあげてましたが、この頃から上に乗せたササミを残してドライだけ食べてしまうようになりました。何か好みが変わってしまったのでしょうか。
飼い主としては一手間かける必要が無くなったので楽にはなったのですが、ちと寂しさが…

病理検査の結果

退院から一週間後に病院へ行き、病理検査の結果を聞くと、肥満細胞腫のステージ1で手術で取りきれて転移も無いので寿命まで生きられますと言われました。
手術後にあちこち体中見るようになってから、気になるデキモノが見つかって恐る恐る聞いてみたら、ああこれね〜と軽く老人性のイボだから問題ないと言われ、素人判断の難しさを実感。はっきり言って腫瘍とこの老人性のイボの差が区別付きません。素人判断せず、さっさと病院へ行った方がいいですね。

抜糸して終了

それからまた一週間後、抜糸しに病院へ。
傷の外に出ている糸をはさみでプチプチ切っていました。
それが済むと、通院完了です。カラーはもう一週間付けていてくださいと言われました。

飼い始めた当初から、CT検査やらMRIやらと大変な思いもしてました。

それ以降なにもおこらずゆるやかに過ごしてましたが、10歳を過ぎるとなにかしら病気には悩まされるものですね。
保険に入っていてよかったと思った瞬間でした。